ENTER THE BABYLON

hellbeyond2005-11-16

 今日は、大事なお知らせがあります。
 映画人としての自分の経歴を振り返った時、今年は間違いなく一番大きい動きのあった年になりそうです。
 その前に、ここ最近の近況を少し。


 お知らせしていた園組のホラー作品ですが…
 撮影開始が伸びました(え〜!)。最終段階での脚本に上層部からストップが掛かり、脚本家を立ててひとまず練り直しという結果に…。え?じゃあその本を叩き台に準備を進めていた我々現場スタッフの立場は?そして、監督と自分のアツい本直しの夜の意味は…?
 取り敢えず三月まで主演女優のスケジュールが開かないので、プロダクションの再開は三月以降。
 それまでの間、現場スタッフの扱いはと言えば、「一時解雇」です。
 おそろしやおそろしや。
 で、自分は幸運にもその後直ぐ耽美系PVで知られる監督による劇場作品の助監督に収まり、二週間あまりが過ぎようとしていた頃…自分がある朝ルームに顔を出すと、イヤな雰囲気がスタッフルームに漂っており…こちらも予算繰りがつかず「撮影開始延期」!
 ニ連続って…あり得ないですよ本当。
 しかも、僕としては珍しく両作品ともスタッフの方々と上手くやれそうな予感がしていたのに。


 まあ、そのお陰で園組で知り合ったプロディーサーの方に企画書を読んで頂く時間を作ることが出来、結果自分の企画『羅眼』脚本化のGOが頂けたんですけどね。加えて、不本意にも出来たこの時間がなければこれだけ短時間で集中して本を書くことも出来なかったでしょうが(昨日脱稿しました。お世話になった皆さん、本当にありがとうございます)。
 取り敢えず、『羅眼』に関しては、水面下で進行中です。
 大きな進展があったら、ここにもアップします。


 と、ここまでが近況。
 さて、本題は、というと…。


 自分、ハリウッド作品に関わることが決まりました。
 いや、マジですって。
 守秘義務に引っかからなそうな範囲で内容を書くと、


●助監督として関わります。
●ホラー作品です。
●日本ロケです。なので、海外での作業は無し(予定)。残念。
●本を読む限り、結構スプラッターです。オムニバスの一話なので話は単純。間違っても歴史に残る傑作にはならなそう。『テールズ・フロム・ザ・クリプト』(新・旧とも)を思わせる感じです。
●園組作品には、本作品アップ後に合流します。現在のスケジュールなら問題なさそうです。


 今言えるのはこんな感じですかね…。
 監督は'80年代にはプロデューサーとしても活躍した「手堅い」職人です。
 自分としては、ミヤザキ事件で大きく取り沙汰された某作品を作った方として、愛憎入り交じった思いを抱いています…。いや、自分、少年時代には結構「ホラー好き」というレッテルで虐められたですよ。
 とは言え、ガキの頃から憧れた世界を生き抜いてきた方々と仕事を出来る、という旨すぎるお話に、未だちょっと不安ですが…。また延期とか…。


 ともあれどんな結果に終わろうとも(勘ぐり過ぎ?)、ハリウッドスタイルの現場の空気感を、そして日本の助監督がその中で何が出来るのかを、このブログ上でお伝えして行きたい思います!


 どぞ宜しくです!


(※いつもながら、画像と本文は無関係です。自分の関わるのはリチャード・スタンリー復帰作ではありません)