2007-01-01から1年間の記事一覧

新作コーナーを燃やせ

文芸社ドラマスペシャル『長男の結婚』撮了。 今回は多少時間的余裕が有る作品だったため、レンタル新作の棚を気にすることが出来た。 最近どうも'90年代中期に隆盛したジャンル「サイボーグ物」が復活している気がする。 フィリップ・ロス関係の『サイボー…

Deer Dear

脚本執筆上での相棒、gryewの誘いで、先日「青木ヶ原樹海」までタンデム行。 自分は映画『アバンダンド』の、gryewは携帯ホラーゲームの脚本を執筆中であり、霊感を得るためという名目の気晴らしである。 富士の樹海といえば、自分をして幼年心霊好きとした…

森の中でご一緒に

上記タイトルは日本未紹介のサム・ライミ自主作品『Within the woods』の(現在の所の)邦題である。 最近気付いたが、これって誤訳タイトルよな。「with」と「in the woods」を別々訳して、「一緒に」+「森の中」=で「森の中でご一緒に」となった、と。中…

FIRE IN THE HOLE

昨晩、途中で止めていたチュパカブラ版『ザ・グリード』(何それ?)、『デビルズタイド』を最後まで観た。 クリーチャーのボディスーツがなんだか『ジーパーズ・クリーパーズ』に似てると思ったら、壁を這って迫ってくる所まで真似してた…などの既見感満点の…

The PLAGUE

『殺人バクテリアM−3』('78/カナダ)を観る。 自分はまだ傑作と名高い『アンドロメダ・・・』を未見だからして「現在のところまでの」と但し書き付きながら、これは細菌を扱ったスリラー映画としては最高レベルの作品である。 同様のテーマを扱った『ス…

撃ったら大変だ

ジャンク品を購入したメガCDが正常に起動することを確認したので、近所のビスコで『夢見館の物語』『サンダーストームFX』『トムキャットアレイ』を購入。あとメガCD内に『シルフィード』がセットされたまま入っていたのでこれを含め四作品をプレイし…

現実逃避はバンダナ逃避

駆け込み乗車で上映終了直前の『プラネット・テラー』を観る。 大学時代に『ファントム』を観て興奮した直後の脱力感を味わった新宿武蔵野館での鑑賞。立地のためか、平日夜九時からの上映に関わらず客入りは悪くない。15人前後というところか。 作品自体は…

激惨!地獄の大空港

自分は現在長崎と上海を又にかけた企画(テレビドラマ)に携わっているのだが、昨日巨大なる問題が発覚。入り組んだ制作体制が災いし、情報の一方通行が常態化した結果、中国での就労ビザが取れていないことが昨日判明したのである。 明日には上海へ向けて飛…

〜吸血蚊人間〜

最低の邦題/副題でリリースされたB級SF最近の期待株『キラー・モスキート』(『原題MOSQUITOMAN』。こちらも酷い)をレンタル/鑑賞。 監督は『ハードカバー 黒衣の使者』で寵児となり、長いブランクを開けた後ダカスコスのケレン味アクションだけは楽しめ…

「俺は、今では、伝説の怪物なのだ。」

師匠に頂いたDVDで『地球最後の男』('64)を観る。 『恐怖城』を始め様々なゾンビの原型を観てきたが、その極北であり、最終的に同ジャンルが帰り着く(べき)場所とは本作だろう。 舞台的で大仰な演技が多いヴィンセント・プライスとは思えぬ「普通の人…

しかしこのタイトル・・・

つい最近日本でもリリースされたのだが、人間と異種生物を融合させた怪物が襲う(物語的に繋がりはない)『スネークマン』『モスキートマン』『シャークマン』(三作とも原題)三部作の予告編をネット上で鑑賞。 やばい。 『スネークマン』は八岐大蛇みたい…

SMELL of DEATH

実録趣味とタラちゃん影響下の日常バイオレンスが妙にマッチした怪作(最近この呼び名に足る作品がとみに減っている気がするが)、『キル・エビル』を観て、久しぶりにB級の魅力に触れた。次いで観た巨大化雷魚大暴れ映画『スネークヘッドテラー』でも撮影…

め が ね

『めがね』を観る。 同監督作品には初めて触れる。 予告編、また前情報から期待していた内容、雰囲気は十分に堪能。この事前イメージと作品内容の齟齬の少なさは驚異的である。 時間の流れるスピードは均一ではない。そこにあるのは主観のみ。 ああ、「いい…

グレイブヤード・シフト

久々に『地下室の悪夢』を観る。 スティーブン・キングの原作モノの中では実はこれが一番観返している気がする。 キングの人気には内容の豊穣さに反して「軽く読める」というポイントが大きく関与している訳だが、映像化に際して本作では登場人物一人に寄り…

水虎譚

昨日は、気晴らしを兼ねて出かける。 先日、ジャンク的風景を共有した友人M+友人Sとで奥多摩へ。 当初は都内最大級ということで有名な某鍾乳洞へと車を向けたが、道程でSのタイムリミット(22時前までに新宿)に間に合わないことが判明し、急遽行き先を…

空中分解映画

駄目な映画を観る。 タイトルは『バタフライ・エフェクト』。 この映画を監督した根性なしコンビは何が言いたいんだろう? 二時間観客を引っ張りまわした挙句に「全てチャラ」にする落ちを持ってくる感覚には寒気を覚える。これはハッピーエンドでもなんでも…

ねえムーミン、こっち向いて

昨日、友人の運転する車窓から、恐ろしいものを見た。 自分、一年に一回ペースでこういった「一生引き摺る情景」を頂いている気がするのだが・・・もう思春期も遠く背後に過ぎ、その輪郭が最早ぼやけかけているというのに。 時刻は・・・午後七時を少し回っ…

軽蔑者?

久々に、本当に久々にB級未公開新作を観る。 タイトルは『デスパイザー』(’02)。 臨死状態になると地獄に行ける主人公が現世と地獄を行き来して、悪魔と戦うお話。 地獄には現世のモノがたまに送り込まれたりしているようで、地平線の彼方に巨大戦艦とか…

日本人でも楽しい映画

『夜を賭けて』(’03)を観る。 大戦直後の大阪で実際起こったという、在日韓国人たちによる兵器工場廃墟からのスクラップ奪取事件を材に取った青春活劇。 日本人が徹底した悪役として描かれながら本作がとても懐深く感じるのは、きっとその「土色」のせいだ…

息が続きません

脚本執筆は大詰め。いよいよラストを決めなければいけないところまで来た。 当たり前だが悩む。 ここまで感情移入して育ててきたキャラを絶望の泥沼に漬け込むか、そこにロープの代わりに蛇を垂らすか・・・。 ともあれ気分転換に面白解説文をどうぞ。 ’81年…

二度目の轍

『マシニスト』を観る。 ここまで見事に大空振りで失敗されると、いっそ気持ちいい。 終幕付近まで観客に理由は明かされないが、一年間もまともに眠っていないらしい男の日常。 まず冒頭に、この男が死体を海に投棄する様子が簡単に描かれる。 殺害の理由、…

フラワー

傑作コメディを二作品鑑賞。 『アメリカン・パイ』(’99) 『ギャラクシー・クエスト』(’99)。 どちらも(この言葉は強すぎるけどこれに変わる言葉が見つからないので使うが)自意識過剰な、冴えない人間の抱える不安を絶妙に刺激する。 これほどまでに登…

いいものはいい。

アマゾンで注文していたCDが二枚届く。 安全地帯の「カメレオン」 浜田省吾の「MONEY」が聴きたかったんである。 二枚とも目的の曲以外はベツニって感じだが、それでもいい。 前者は一年前の仕事、後者はツイこないだの時代劇で制作進行さんの車のカーレディ…

救い無し

『パペット・マスター/惨劇のパーティー』('98)を観る。 この作品、人形カットの殆どが過去作品の流用である…。次の『〜悪魔の人形伝説』は過去作品の総集編だから、このシリーズは無間地獄の渦巻きの中に吸い込まれていくようだなあ。 人形使いトゥー…

ジャケットの蛸系エイリアンは可動部分極少

ロン・コッブSFXデザインの『スター・ファイター』を観る。 田舎町に設置されたアーケードゲームは実は宇宙防衛軍の軍隊予備軍探索用マシンで、駄目高校生がある晩最高得点をマークし、スカウトされる…というストーリー。 観る前は意識してなかったが、これ…

ダイナミズムの鑑

『蝋人形の館』('05)を観る。 何だぁこりゃ…ラストの(ドンでん返しの)パンチ力不足を除けば、近年のホラーの最高作品になっちゃうんじゃないの? 前半(主人公達を取り巻く状況全体が××であることが判明する辺りまで)は、××であることも含め観客の予…

動くな 騒ぐな 息もするな

『2001人の狂宴』('04)を観る。 殺人南部人どもに捕獲される若者達に観客が感情移入可能な程度には演出が努力しており、本作のような屑畑からの出自を持つ作品としては上々といったところだろう。 しかし一点、どうしても見過ごせない問題が。 ホラー映画…

万歳攻撃

新作系駄目ホラーの連続鑑賞に再起不能寸前である。 『デッド・フライト』 『ディセント』 …ため息しか出ん。って一言で終わらせたいけれど、一応何故駄目か書いておく。後学のために。 『デッド・フライト』…旅客機の中で発生したゾンビに『エアポート』的…

Damn sequel

しかし続編化による創造力の劣化ってのには歯止めがかかんないモンなんですかねえ? 『ヘル・レイザー』一作目とこないだ観た最終作の同キャラの造型だけ比べても、明らかにオカしいことになってる。 ↓20年の間に食いすぎたんですかね。 本日の画像は、現在…

NICE GAMEだったよ!

馬鹿みたいに面白い映画を観た。 タイトルは『ガンバス』('86)。これはB級アクション的悦びを93分の上映枠いっぱいに詰め込んだ男の子の為の「おもちゃ箱」である。 第一次世界大戦中実在したヒコーキ群VS飛行船(『ラピュタ』のゴリアテを想起させる・…