ジャケットの蛸系エイリアンは可動部分極少

hellbeyond2007-07-12

 ロン・コッブSFXデザインの『スター・ファイター』を観る。
 田舎町に設置されたアーケードゲームは実は宇宙防衛軍の軍隊予備軍探索用マシンで、駄目高校生がある晩最高得点をマークし、スカウトされる…というストーリー。
 観る前は意識してなかったが、これって「徴兵」だよなあ。
 主人公がオープニングでは天体模型のモビールなんか眺めちゃったりして「夢見てる」描写があるにも関わらず、初めて宇宙に出ても特に感慨を露にしないとこなんかもそれを強調してる。
 オープニングの田舎町描写はとっても朴訥としてて良かったが、物語がSFに移行してからはひたすら「楽しくなさそう」。きっと演出家以下全員、俺達が描写したかったのは「駄目高校生が駄目なマンマな姿」だったんだ、と気付いてしまったのだろうなあ。撮ってる途中で。
 年代を考えれば驚異的なCGを駆使した飛行シーンも、演出やカメラワークが凡庸なため平均点。コッブのデザインもありきたり。じゃあ何を観るんだ?
 あ、冒頭で仰向けに寝てるシェパードは可愛かった。