2005-01-01から1年間の記事一覧

浸透圧

しんとう-あつ 【浸透圧】 「半透膜を隔てて溶媒と溶液をおいたとき、溶媒の一部が膜を透過して溶液側へ移動することによって平衡に達する。その際に両液の間に生じる圧力差。その大きさは溶液の濃度差と絶対温度に比例する」 今日から年末年始の休みに入っ…

About the Sun

朝になれば、太陽が昇るのは当然だと思っていた。 でも、今朝起きたとき、そうではないのを、知った。 太陽が昇らなかったわけではない。 本当の太陽が昇ったから、それに気付いた。

New world tracker

本社に勤め始めて暫く経つ。 今回のアメリカ作品はロケ日数自体一週間弱と短いせいもあって、スタッフルームは作らない方向性であるらしい。…今は合流してるメイン数人だからいいけど、この先人が入りきらなくて仕事にならなそうな気がすごくする。ああ、い…

最終電車に遅れるな

『0ジ34フン』を観る。 そのラストでは黒沢清の『蛇の道』と同じく、生存者がカメラに敵意を持った目を向ける。 「彼」のみが画面の主人公になるシーンの存在も含め、観客に向けた意識の強さがこの作品の面白さだ。 彼の初登場カットでは画面が一旦黒に落ち…

WindKiller

お待たせいたしました。 僕の最新監督作品『羅眼』の公式HPに、僕自身の構成による予告編二種がアップされました。 http://www.k2.dion.ne.jp/~stopover/notice/top.html これで居ながらにしてZoeワールド全開。Shiw君、お疲れ様。 デザインも、今回のアッ…

Doomed by the FIXED FRAME? #2

さて、第二回である。 助監督になるには…ということで前回(11/19)は色々書かせてもらった。 読み返してみるに、自戒も多分に含まれていることよ。 要するに、いつまでも高校生でいられるかってことなんですよ。 で、それに加えてそういった青臭い理論を武…

お礼

仕事柄かもしれないが、最近、自分の感覚が自然に贋物と本物を見分けようとする。 その中で、本当に大事なものの輪郭がはっきりしてきた気がする。 それは、取りも直さず、それら「大事なもの」に触れる機会と「そうでないもの」や「僕にとっての贋物」を見…

『羅眼』DVD完成。。。

やっと、内輪受けにならない程度に映像特典満載なDVD『羅眼−パイロット版−』が完成しました!! 今、机上ではノートPCが必死にリードイン書いてます…。 午後はその作成に費やした感じ。今日メールくれた皆さん、返信遅くてスイマセンでした。 『羅眼』は表向…

DAWN of the MASKS

『羅眼』シナリオ、取り敢えずの完成を見てから第一回のプロデューサーとの会合が日曜日に迫っている。 仮面案をいくつかノートに書き付ける。 パイロットには三種の仮面を登場させた。 当初の予定では、劇場版でも十数種の仮面で事足りるはずだった…が、完…

リターン・オブ・ザ・リビング・タイプライター

超大国から送りつけられてきた脚本が日本で言うところの「本」の体を成していないということで、現在自分が日本スタッフ用台本として書き直している。 そりゃそうだよなあ。自分も『2DAYS』とか『ブレードランナー』とかの原語台本読んで、「こんな適当…

Not only but,

極端に商業的なものの宣伝をするのは好きではないのだけれど、これにはやられた。 「ドコモダケ」のスクリーンセーバー。 やつらがやきいもをしていやがる。 そして、転がっていきやがる。 三人で。 くそ。 かわいいぜ。

23日と表記されるうちに

書けてよかった。 いま、久しぶりに気分がいい。 今日一日がとてもよい日だったということ。 そして、その中で自分の抱えた何かがちょっとだけ氷解したから。 しかも自分の気付かないうちに。 家に帰り、犬を散歩させ、こうしてPCに向かって今日のことを書…

Say hello to the world.

昔世話になった助監督の先輩から電話があり、久しぶりに朝まで飲む。 ただ酒は旨いものである。 しかしその人のうちに場所を変えて、最近そのひとの知人のために撮ったというPVを見せられて、適当に答えておけばいいものを自分は正直に感想を言ってしまっ…

ナイト・オブ・ザ・タイプライター

現在『MACTO』英語字幕版を製作中。 『羅眼』英字版は既に完成しております。 参加して下さった皆さんにも、上記2作品+羅眼予告2バージョンでビデオにして配ろうと思っております。お待たせしていてすいません。今しばらくお待ちを。 って書いておいて何…

Doomed by the FIXED FRAME? #1

恐らく皆さん気になっているでしょう、現在進行中のハリウッドホラー製作ですが…今の所書けるようなことはないのです。 実際多少のロケハンと美術意匠の考証が行われているのみなので。 という訳で、まだ余裕のある内に、「助監督にはどうしたらなれる?」「…

『アイアン・ジャイアント』

権力者が恐れるのは「個」の集合だ。 それぞれの意思で集まった、別々の形をしたものたち。 劇中、彼(ら)によって何回も繰り返される言葉…「ジュウ、チガウ」。 アメリカでこの作品が作られ、許容されたことの意味は大きい。 それが現実に影響を及ぼすのに…

ENTER THE BABYLON

今日は、大事なお知らせがあります。 映画人としての自分の経歴を振り返った時、今年は間違いなく一番大きい動きのあった年になりそうです。 その前に、ここ最近の近況を少し。 お知らせしていた園組のホラー作品ですが… 撮影開始が伸びました(え〜!)。最…

月面着陸

日本画そのもの、そして絵を生業とする人に対する興味を持たせてくれた作家さん、 早川剛さんが、11/28〜12/3の間、銀座で個展を開くことに。 イクシカネエ。 http://www.asahi-net.or.jp/~fr3g-hykw/index.html

よるのおと

犬を深夜散歩させている途中、思いも依らない「楽器」に出会う。 地元は東海道藤沢宿だったこともあり、古刹や蔵が多いのであるが、それに伴い住宅街の中に普通に広大な墓所が存在している。その脇を通ったときのこと。 匂いはからきし駄目だが、何故か音に…

人形使い

やっとこさ『パペットマスター』シリーズを5まで鑑賞。 ながら観でも、途中止めて観ても全く問題ないシリーズなので殆ど半年掛かってしまった。 ストーリー上連作となっている4、5は監督も同じである(自分には『パンプキンヘッド2』が初お目見えである…

主婦監督2

昨日に続いて今日はインドカレーを製作。 食卓の引き出しにはカルディで買ったインドカレー粉が一袋あったが、思い立って以前から気になっていたインド食料品店に行ってみることにする。 藤沢駅付近の謎のラブホ、「クリエーション45゜」の脇にあるその店…

主夫監督

今日から父親が手術入院の為、二日間自分が主夫ということになる。 まあ、家事など脚本書きの合間に済ませばいいこと。 ぶたきむちを製作し、祖母に食わす。まずまずの評価のようである。 一応噛めるものをセレクトして入れたつもり。木耳、ナスなど自分の好…

4:3の人

『プレデター2』をDVDで観る。 ワイドスクリーンになれば印象も変わるかと思ったが、大して変わらず。 この監督が『24』に抜擢されたのも判る気がする。 そういえば『ジャッジメント・ナイト』も、大好きでよく観る割には別にDVDで買い直そうとは思わない…

『オレンジ・カウンティ』

最高! 今年の青春コメディはコレで打ち止めかも…。 Mtv製作の同種作は『ハイスクール白書』が映像も音楽も凡庸な駄作だったけど、コレはどんな年代でも感情移入出来る辛辣かつ暖かいコメディ! チェビー・チェイスやハロルド・ライミスら「前世代の」コメデ…

シアターの怪人

『13ゴースト』 何なんだろうこの激烈な眠さは…。 開巻10分余りで座椅子を倒して爆睡。 この投げやりさはただ事では無い。 『ゴーストシップ』がヒドイと知っていたのにまた手を伸ばしてしまった自分も悪いが。 もう内容を云々する気にすらならない…。 …

人体改造と少年と初老の殺し屋

昨日に続いて、今日は『続・夕陽のガンマン』を衛星で放映しているようである。 昨晩友人と近所のラーメン屋に行った際に店内モニターで初代作品をやっていたのであるが、ヴァン・クリーフとキンスキーの一騎討ちのシーンになると店員も客も全員手が止まって…

邦題は『ロードキラー』

ここのところ、特記すべき作品に巡り会わない。 『ジョイライド』がジョン・ダ−ルの職人手腕によって、素晴らしい佳作(矛盾?)になっていたことが嬉しいくらいだろうか。新しさがあれば『ジーパーズ…』に匹敵する。演出力は問題がないのだ。恐怖醸成にも間…

狼男モノ久々の…

昨日今日と分けて観た作品『The BEAST WITHIN』は、非常に’80年代的な秀作だった。 フィリップ・モラ作品の中では、(未見の作品も多いが)恐らくこれが最高作なのだろう。作品中で気付いたこと、まず映画で大事なのは「何に寄るか」ということだ。「寄り…

B級 is dead

『ムーン44』『スパイダーズ』という、どうしようもない2作品を観た。 予算は掛かっている(同種作としては掛け過ぎているくらいだ)し、演出も基本ラインは問題無し。だが、前者はそのストーリー、後者は演出の根本に観客の興を大きく削ぐ何かがある。 …

動機を探せ

改めて、映画に限らず脚本に絶対必要なのは主人公の行動や取り扱う事象(戦争、災害、etc.)など物語のメインファクターへの説明、理由付けである、と寝起きのシャワーを浴びながら気付いた。 主人公が相手のどんな所に惹かれたか、という説明の無い恋愛映画…