邦題は『ロードキラー』

hellbeyond2005-10-24

ここのところ、特記すべき作品に巡り会わない。


『ジョイライド』がジョン・ダ−ルの職人手腕によって、素晴らしい佳作(矛盾?)になっていたことが嬉しいくらいだろうか。新しさがあれば『ジーパーズ…』に匹敵する。演出力は問題がないのだ。恐怖醸成にも間違いがない。
只、ストーリー、画面上での新しさが求められないという点において、どうしても欲求不満的な後味が残った。もう一つのエンディングの(DVDでは4つあるらしい!)無意味さも。特殊効果のデザインで楽しませられない分、照明(モーテルの毒々しい原色の明かり)、壁に掛かった無気味な絵(寄る必然性のあるシーンになっている!素晴らしい)などが健闘していたが、恐怖映画ファンはもっと貪欲なのだ。そういった意味では詰めが甘い。残念だ。


マルコ・ベルトラミの音楽が珍しく印象希薄だった。