2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

また、あの駅で会おう

ブラジル映画『セントラル・ステーション』('98)を観る。 人と人との繋がりを、とても慎重に描いた作品。識字率のとても低い地域で「露天代筆屋」という職業についている老女を主人公にしたこの映画。 乱暴な言葉の飛び交うこの作品が持つ温かさの源泉はな…

ほら、虎がいる

人形をテーマにした短編ホラー脚本を書きながら、自分の怪奇嗜好について一考。 『キンドレッド』(’87)というミュータントホラーがある。ビデオというメディアがレンタル店から姿を消した現在では、もはや中古ビデオ店のホラーコーナーに求めるしかないよ…

どう生きたか。

ドキュメンタリー作品『A』を観る。 「集合」対「個」という図式が目の前にあったとき、ほとんど反射的に自分は「個」に肩入れしてしまうことを、改めて知った。また、成長の過程において、自分は多くの場合「個」のほうであったことも、思い出した。 作品に…

気づいたこと

古いB級映画を観ていると、スターが無名時代に関わっていた作品を発見することがあり、これがB級鑑賞の楽しみでもある。 例えば陰鬱な雰囲気が最高な怨霊バエ大量襲来映画『フライショック』にモスデフがフイーチャリングされていたり、屈指の未公開クリーチ…