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　園子温監督作品『エクステ』、
　画コンテを僕がやるやらないのいざござ、解決。
　助監督業と平行して出来んだろうというチーフの意見と、僕に描かせてコンテ料を浮かせたいPの意向が食い違っていたのだが、結局問題解決を見ないまま監督から「早いところ絵が描けるヤツをよこさんかい！」という連絡。
　見込み発射で僕が射出され、取り敢えず今日まで監督が描いていたラフ画は僕が今日一日かけて（助監督業と平行して）画コンテ化。
　具体的な動きが遅いPのお陰だ。うん。

　日本の映画界には（いや、アメリカ作品でもそうだった）現場で効力のある画コンテが存在しない。時に何処でカットが割れているのかわからないほど曖昧な表現で描かれたコンテは撮影監督にも、VFX監督にも無視され、映画人が蔑みを込めて呼ぶ「マンガ」という呼称も無理からぬことだと思う。
　そんな状況の中で自分の画コンテが何処まで通用するのか、試すいい機会でもある。

　あ、コンテ料はもぎ取るよ、勿論。