前菜でおなかいっぱい
ただいま、って帰ってきたらヤフオクの売れ行きがとんでもないことになっており、昨日は睡眠とヤフオク関係連絡/商品発送で潰れてしまった。三月からは新しい仕事なので自分の作業に没頭したくもあったのだが…まあ、今日は一日好きなことをやっていようと思う。
ところでCM撮影について、幾つか思ったこと。
商品が画面内に登場する度にクライアントが現場に出てくるのは、いい。
それは別に当たり前だと思う。作品を撮っているわけではないし、ましてや俳優を撮っているわけでもない。一番大事な「商品をどう見せるか」について、自分ら助監督やカメラマンは責任持てんもの。きっと一カットのありようで販売台数が何桁も違うんだろう。
自分が閉口したのは、監督である。CMディレクターってこんなものなんだろうか。
商品の撮り方について、事前にもっとクライアントとの打ち合わせを重ねてもらわんと。それが出来んのはあんたかプロデューサーだけなんだから。商品カットの度にモニターの裏で話し合うのは止めたほうがいい…現場止まるから。
あと、カット割りは台本に線を引いたら終わりじゃないよ。(注:絵コンテがない限り、演出家は台本のカット変わりポイントに線を引く。現場用語で「割る」「割りを入れる」)
もっと自信を持ってその割りを現場でイメージ伝達してくれ。
コンテ通りに行かなくなったら途端にウロウロして中途半端な提案を現場に持ってくるのも止めて…言ってから「やっぱ止めようかな」多すぎ。その度に士気が下がるから。そんでその割りを食うのは、現場進行する助監督だから。
自分が以前映画で一緒に仕事をした某CM系監督には、少なくとも現場に口を出すだけの自信ありげな「言葉」と「ポーズ」があった。今回の監督にあったポーズって言えば、監督の中途半端な指示でミスった助監督に放った言葉「お前全然わかってねえな」くらいか。
人間的な部分は知らん(一日しか顔合わせてないし)。が、ここまで魅力のない監督は初めてだ。何も感じなかった。何も貰わなかった。あ、ギャラは貰ったけど(会社からね)。
あとこぼれ話。飯時にエレベーターで監督と一緒になって「CMってめんどいっすね。監督以外に聞かなきゃいけないのってストレスですわ」ってったら、
監督「俺、一応ドラマを撮ってるつもりなんだけどな…」
で、現場で商品を見せるがために不自然になったカットにカメラマンが渋ると、
監督「CMですから…」
自分、マジで膝からオチるかと思った。
ま、今回は制作プロダクションがドラマ系のところだし、監督もどうやら日テレの社内監督(納得至極)。本当のCM撮影の現場じゃなかったってことなのだろう。
ちなみに今回の作品は某社の携帯の90秒CM×4本。
多分サイトとかで閲覧可能になるんじゃないかな。
今日の画像は監督「CMですから…」発言の瞬間の自分の顔をスチルマンさんが撮っておいてくれたので…じゃなくて『ナイトメア・シティ/吸血魔の街』からゾンビさん。ていうかまじこんな感じですよ。
追記:
ああ!知らない内に自分のベスト怪物映画『パンプキンヘッド』に3作目('06)が!
タイトルは『パンプキンヘッド:Ashes to Ashes』、主演はヘンリクセンとダグ・ブラッドレーだと!
しかも近々4作目(またもヘンリクセン登板)もリリース…どうしたんだ一体。
二作とも監督が馬の骨なのが気になるが…。