タイトルが適当な理由

hellbeyond2011-06-26

 クライヴ・バーカーの『ヘルゾンビ』は酷い。
 開巻10分はとても良質なトワイライトゾーン風味を味わえたのだが。
 現実が色を変え、新しい価値観に与しなければならなくなった人々の孤独感―それ以外に見所のない作品。そしてその価値観の組み立てが甘すぎる。
 全てが汚された世界に生まれてくる子供たちの怒りって、そんなに表層的なモノじゃないだろ。しかもその怒りがキリスト教って過去の権威を基準としてる。クライヴ・バーカーが『ヘルレイザー』一作目の頃見せていた、キリスト教に対する嫌悪感は何処へ?
 ・・・何時もながら本編を観てない方には理解不能か。
 それでいいです。