吹き替えのこと

hellbeyond2006-05-10

 園組『エクステ』も終わり、GWも堪能し、一先ずは以前のペースの生活を取り戻した。
 体の鈍りを矯正するため、久しぶりにビデオ買出しに自転車を走らせる。


 大泉〜王子〜川口〜蕨〜朝霞〜大泉ルート。
 去年の夏に、豪雨に見舞われたときとほぼ同じ道のり。
 しかも前回と同じポイントでまた雨に見舞われた。
 今回は霧雨。走っているうちにいつの間にか顔の表面に雨水の玉が出来る。
 それを掌で拭いながら、走る。
 

 今回は大きな収穫はなかったものの、『ゴッド・アーミー』の吹き替え版の存在を知り、購入したというのが小さい喜びか。
 この小作品にしては豪華な声優陣。
 いや、’90年代まではどんな吹き替え作品もそうだった。
 例えばアルバート・ピュンの映画や本作の様なB級作品でも、洋画吹き替えにはそこそこ力量のある声優があてがわれていた。一本の映画を字幕・吹き替えで二回楽しむということが普通に出来ていた当時は、幸せだったのだと改めて思う。
 最近はDVDに必ず吹き替えも収録するため吹き替えの存在する作品の本数は増えたものの、やる気のない新人声優、新人演出家にも吹き替えの機会が与えられているため、クオリティは相当落ちていると感じる…事実、自分も吹き替えで作品を楽しむということをしなくなってしまった。
 ジャッキーならこの人、シュワならこの人、カート・ラッセルなら…といった「お約束キャスティング」の楽しみも、『裸の銃を持つ男』のような「滅茶苦茶な意訳バージョン」の可笑しさも、いつか過去のものになってしまうのだろうか。


 寂しいなあ。