DAMNED KINDRED
誰もが、きっと一つくらいは、反射的に嫌悪感を感じてしまうものを持っているのだろうか。
自分がふた親の血を引いていると意識した時、僕は嫌悪感を感じる。
そして彼らと同じような精神的構造の端緒を、おぞましいことに自分の中に感じることもあって、
誰か助けてくれ、ここから、連れ出してくれ。
…って、言いたくなる瞬間があって、
きっと、この年齢になってもこういう感情を持てる機会が身近にあるというのは、何かを作る人間にとっては貴重なことなのかも。‥という気休めも最近効力があるのかないのか。
でもまだ、それらの感情を掌に集めて、キーボードや鉛筆から外に流すことができる。
まだ、できる。