テンポの良い生活

hellbeyond2007-06-07

 残務処理を残して時代劇作品も撮影終了し、現在は充電/自己作品制作時期に入っている。
 本当は一作品劇場公開ホラーを助監督として手がける予定だったのだが、監督が目に余る「無知(しかもそれに無自覚)」なひとだったので、降板することに。いや本当は酷い台本に甘んじてるとか、夢オチ恐怖シーンを予告篇用のケレンとしてありえない場所にぶち込んでるとか、他にも色々軽蔑すべき点はあったのだけど。
 この作品…本当に降りてよかったと思う。監督と交わした会話(っても、一回呑んだだけだが)を思い返すだけで寒気がする位、肌の合わない人間だった。『リング』と『呪怨』シリーズに関わっているにも拘らず『チェンジリング』を観ていないどころか知らないってどういうことですか。
 出自やパクりに無自覚に作れるなんて。
 いや、でもそれは殆どの日本映画に言えることかもしれない。


 今日は『ワルプルギスの夜 ウルフVSヴァンパイア』(’70)を観る。
なんか同タイトルの名作もあるようだが、これはスペイン製のポール・ナッシー映画。吸血鬼とポール・ナッシーasウルフが闘うのはラスト数分。しかし見所は寧ろ唐突に登場する必然性のないエルゾンビもどき(しかも原典同様スローモーションで出現)。本当にひょこっと登場してナイフで刺されてすぐ死亡/退場。そこまでのお話にゾンビが出るとかの前振りもないだけに…。こういったよく解らない雑多な事件が三分に一回くらいのペースで起こり、そう複雑でもないストーリーなのに見終わったあと異様に疲れた。


 本当に「面白そう」と思える作品を、明日は観ることにする。