Take a deep breath

　暇なときは脳が脱力感に漬かるほど何も起こらないくせに、出来事というのは本当、いつも数珠繋ぎに起こるものである。
　背中を押されて走り出したはいいものの、フライングやらルール違いやらで頭を叩かれ、何も起こらない時間の中でせっせこ組み立てていた「価値観」や「自信」の死は近いのかもしれない。
　てことは、このところ自分が浴していた「心の振幅にロックが掛かったような時間」が、また終わりを告げようとしているということだ。
　よく考えれば何の根拠にも基づいていない価値観が崩れていくのはいいことなのだ。改めて１から作る過程で拾った物の中に、きっとまた新しく礎となる何かが混じっているだろう。
　その礎を手に新しい行程が始まる。またそれが古くなり、新しい出来事の衝撃で崩れ去る時まで。
　繰り返しの中で、それまで手にしたモノの最大公約数は出るだろうか？
　（そして、それを礎とすることを自分はよしとするだろうか？）