残念本

hellbeyond2011-06-20

 荒木飛呂彦氏のホラー映画解説本の発売を知り、早速本屋で探して立ち読むも数ページで激しく落胆し、購入を取りやめる。
 彼のマンガからは殆ど憧れにも近い他表現ジャンルへの愛情が伺えるが、それが全然内容に現れていない。


 「この映画のこんなところが評価されてます」って言われても、「うん。知ってる」と返答するしかないんだってば。
 この人は恐怖映画を消化して表現に繋げた稀有な日本人作家なんだから、その作品のどんな細密部分に興味を引かれたのか、つまり僕が言っているのは純粋に映画表層に現れている表現のことなんだけれども、を解説してくれないと。
 社会的、文化的、映画史的にその映画作品の位置づけを語るって、それはあなたの仕事じゃないでしょ。


 『ウォーキング・デッド』、FOXで放映決まったみたいですね。