最低魚の襲撃

hellbeyond2005-09-13

『感染源』を観る。あ、『フランケンフィッシュ』も。
両方に共通する致命的欠陥。
作り手すら興味を持っていないキャラクターに、観客は感情移入なんか絶対に出来ないということ。
『感染源』は演出もクソ過ぎる問題外作品(セットの雰囲気、モンスターの動きの可愛さともども『アーマゲドン』に似てる駄目さ)なのでいいとして、『スポーン』の監督が久々にカムバックと思ったらビデオスルーでびっくりな『フランケンフィッシュ』には、もはやアメリカB級プロダクションの死を見た、といっても過言ではない。
兎に角キャラクターが類型的すぎ!主人公の検死官、適度に魚に詳しいヒロイン、その他阿呆な登場人物…特に人喰い魚がいるって知ってるのに「おいハニー、今晩は水からなんか音がするぜ」とかいって桟橋から覗き込み、首を失うホワイトトラッシュが絶望的。魚はほぼ全てCG。現場で真面目に演出しなかった分を派手なCGで挽回しようと?
こんな作品でも褒める映画秘宝って…でもネット上でも結構評判いいんだよなあ、この作品。
皆、『キンドレッド』とか『エイリアンウォーズ』とか、本当に良いB級を観たことないんだろうな。可哀想に。