The way people move

hellbeyond2006-02-09

 とてもよい仕草をする人がいる。
 僕が人を好きになる/気に入るとき、僕はその人の仕草から入ってきたような気もする。


 ゆっくりと、一つ一つの仕草に区切りをもって、仕草を大事に「動く」、そんなひとをずっと見ていたいと思う。
 ふとした折に、自分も仕草に区切りをつけて、ひとつひとつの仕草を意識して「してみる」ことがある。自分がやるとどうも演技くさくなるその行動を、この人はどうしてこうも普通にこなせるのだろう、と思える人がいる。その秘密を知りたい。ずっと、観察していたい。
 それはもしかしたら、誰かを前にしたときにしかしない仕草なのかもしれない。
 それに、この人は「大事にしよう」と思ってその仕草をしている訳ではないのかも。
 それでもいい。だって僕にとって大事なのは、「そう見える」ということ。
 視覚情報に敏感になりたいと思い、事実そうなってきた自分にとって、「そう見える」ということは「そういう本質を持っている」ということに繋がる。

 
 僕にとっての本質とその人にとっての本質。
 それがすれ違っていても、そのままにしておこう、と思うようになった。
 以前の自分なら、潔癖なまでに正そうとしただろう。
 けど、僕はそんな仕草を「好ましい」と思っているんだから。
 見ていたい、と思っているんだから。
 この感じを変えるほどの理由は見つからない。
 でも、いつかこんなことについても、話してみようかな、とも思う。


 「どう思う?」って。