久々当たりのゾンビもの

hellbeyond2008-01-06

 子供が生まれた知人用に製作していたアニメーションが昨晩完成。
 もぐらの生態を調べたり、結構楽しくやって結局気付いたら一年掛かっていた。・・・喜んでもらえるといい。


 昨晩はそんないい気分のまま監獄ゾンビ物『デッドマンズ・プリズン』を鑑賞。猛駄目映画『デッド・フライト』と同時期に発売されていたゾンビ物である。
 ゾンビの出で立ち、行動、コマ落としを多用した描写に到るまで新『ドーン・オブ・ザ・デッド』をパクっているのは好印象。とりあえず名作の印象を借りておくのは悪い手ではない。「ゾンビ蔓延を防ぐために最初の感染者を刑務所にぶち込んだ」とか、耳を疑うような脚本の粗は捨て置けない数ばら撒かれているし、「逃げましょ」「出れるわけ無いんだ」「やってみなきゃわからないでしょ?」「無理だ」「逃げましょ」(以下繰り返し)のような堂々巡りトークが全編に渡って壮絶に邪魔臭いし、この作り手たち絶対頭悪い。
 でもここには、突進してくるゾンビどもから逃れ、刑務所の狭苦しい通路を全力疾走する際の総毛立つような戦慄がある。それだけでもゾンビ物としては「見所のある一作」と言っていいだろう。内臓や人体損壊を食傷するほど見せてくれるのも(全員腸が異様に細いのが気になるが・・・)。
 こんな映画にもDVDにはメイキングがある。スタッフ、キャスト共に一言めから「台本読んでないんだ」と告白。しかも深い役作りなど最初からするつもりはないようで、役について聞かれてもストーリー上の行動を語るだけ。製作風景を見ているとスタッフも総じてやる気がなく、みーんな棒立ちでキャストが漫然と演じてるのを見てる。
 逆に凄い。こんなダラダラしてるのに「水準のB級」をでっち上げたことが。