Stay standing like 土筆.

hellbeyond2008-04-17

 三日間の空白。
 この三日間が、実生活の中で直接的な意味を持つことはけしてないだろう。
 でもこの間に何をしていたか、自分はきっと忘れない。

 
 本当に気持ちのよい根っこを持つ人々が、自分の身内にまだ居てくれて本当に良かった。いや、それは遠く離れていて久しぶりに会い、彼らの人間性に意識的に接したから気付けたのかもしれない。だって自分は、祖母や叔父の人柄の端に、母や弟の性格の中に潜んだ色を見た。身近な家族の中にもそんなところがあると、今更ながら気付いた。
 体の悪い祖母も、自分と弟の作った料理を残さず食べてくれた。
 額に刻まれた縦皺が顔の作りの一部にまでなってしまった叔父も、自分と弟の話に笑ってくれた。
 そして叔父と祖母は、発つ前日の晩、笹団子工場を経営する本家に電話し、まだ時期ではない筈の笹団子を一箱持たせてくれた。かつては男児の健康な成長を祈って作られ、食された団子。それを持たせてくれた意味を考えると涙が出そうになる。
 それに相応しい人間になりたい。そう思う。