一人はこれからどうなるか 旅に出る

hellbeyond2008-04-18

 今日から新しい仕事、戦争映画の準備に入る。とは言えチーフは一つ前の仕事がまだ撮影中であり、自分だけ先に合流しての準備期間である。今回のチーフは助監督で唯一人自分が「尊敬」している方。彼がチーフでなければサードポジションの仕事は受けなかっただろう。これが最後のサード仕事にするつもりで臨んでいる。
 しかし、早速読んだ台本を読んで失望。『大和』なんかと変わらぬ、凡百の戦争青春映画ではないか。「希望を抱いて戦場に臨む軍人もいた」「個人単位では、邦人と米人の友情はありえた」。そりゃそうだろう。でもさ、そんな状況があってももっと大きな場所で大虐殺や大空襲、原爆、人体実験はあったわけでしょ?いつまでも戦争ごっこしてる場合じゃないよ、日本映画。自分に出来るのはディティールで根性の座らぬ台本を改変するくらいか。戦争の構造を見せてくれるのは、結局まだSFやホラー映画だけなのか?おじさん達よ。


 さて、鬱憤を晴らすように最高のジャケット解説文をアップ。
 ’80年代アダルトビデオ創成期の一作、『タウン・レース』のジャケット裏に発見した、監督の作品コメント。


 もうコメントのし様が無い。すべてが最高である。