怒りの思索

hellbeyond2008-06-15

 混乱を極めた仕事への思いを書き綴ろうと夜分のスタッフルームにてPCに向かってみたものの、結局言えることは何も無いと気付く。すべてが終わり、この仕事が自分に与えたものと奪ったもの(主に時間)のバランス、出来上がった作品の手触りを綜合判断し、結論としての「この仕事の価値」を出すまで、実は書けることなど何も無いようにも思う。
 イマ、この仕事を揶揄するのは容易い。ただ、そうすることで、この作品に協力して下さった「昭和10年代を生きたヒト」たちの想いも汚してしまうことになりかねない。そんなことは絶対にしたくはないし、あってはならないことだ。
 うむ。だから今は俯いたままで家路を急ぐことにする。


 今日は、もう帰る。