雷電戦士・その1

hellbeyond2008-09-04

 上海で購入した輸入DVDにて『Shallow Ground』('04/アメリカ)を観る。

 ダム建設による好況も終わり、静かに人の引き始めた山間の村。
 突如警察署に現れた血まみれ、全裸の少年。全く喋らない彼の全身に塗りたくられた血液が人間の、しかも複数の人物のものだと解る。そして謎めいた彼の存在が、村の人々の忌まわしい記憶を掘り起こしていく・・・。

 狭い舞台/人間関係ながら謎を複数配置し、その内の一つが解けても、話全体がバレてしまうということがない。加えて全ての謎が解けた時「そりゃ解るわけ無いわ!」と言いたくなるような酷い種明かしでもなかった。そして明かした後も、アクションとゴア描写できっちり観客を揺さぶる。この製作者たちはちゃんとプロなのだ。
 久々に満足できたB級ホラーである。但し、その風景やディティールにもう一度観たい、という愛着を持てる『ザ・セラー』『グレイブヤード』などかつてのB級に比べると「作劇や演出、特殊効果の用い方に間違いがない」という程度の満足ではあるが。ともあれ、ここは素直に喜びたい。
 日本では『リビング・ブラッド』などという酷い邦題でDVDリリース済。
 なぜ酷いかは書かない。観れば解るから。


 さて・・・お待ちかね面白ジャケット解説文ですよ!
 '81アメリカ映画、『サンダーウォリアーズ』より。

 連れてく連中、怪力黒人男(これもどうかと思うが)、カラテ使いまではいいとして、気転の利くホットドッグがわからない。機転ぐらい自分で利かせろよ。しかも誤植だ。
 ちなみに岩城晃一似のマスクを持つ彼の顔は今日の画像に上げときました。どうですか?
 で、内容。期待にたがわず面白すぎました。



「スティーブvsフライ 〜Round1〜」
 主人公のスティーブがサトリを啓いたフライのもとを尋ねると、ビルの屋上では道着の男たちが特訓中。

 ここで、スピーカーからなんと日本語の掛け声が!
「イッチ」(おお!)
「ニー」(わるくない発音だ!)
「サン」(いける!)
「チイ」(ん・・・?)
「ゴオ」(おお)
「エイ」(・・・え!?)
「チー」(こ、子供・・・!?)
「アッチ」(どっち?)
「キュウ」(・・・)
「ニー」(も、もどった!ごまかした!)
「ニー」(なんで二回!)
「サン」(以下続く)
 この後、「一緒に戦おうぜ!」というスティーブの懇願むなしく交渉は決裂し、フライは何故か走って逃げ出し、非常にワイルドな手段でビルを降り始める。



変質者ですね。



そして降りたら降りたで物凄い信号無視。音声をお届けできないのが残念ですが、クラクション鳴らされまくってます。本人も若干申し訳なさそう。



「スティーブvsフライ 〜Round2〜」
 スティーブ、再びフライを訪ねる。
 フライはサトリを啓いた者だけに、座禅して瞑想中。
 と、フライの様子に異変が!



う、浮いた!



どういう理屈だが知らないがそういうことらしい。
そして、万策尽きたかと思われたスティーブが目を閉じた。



お前もか!



そうなのか!
ていうか、スティーブもサトリ啓いてるならフライいらなくね?


 これ以外にも、仲間はフライ以外全員力づくで連れて行くなど腕白すぎ。
 ここまでで上映時間半分。お腹いっぱいになったし、今日は珍しく行くところがあるので続きは後日お届けします。オタノシミニ。