今度は戦争だ。

hellbeyond2009-03-23

 ヴィンセント・ドーンの遺作『ゾンビ2009』を観る。
 ドーン監督といえば『ロボコップ』に対して『サイバーロボ』を、『ゾンビ』に対して『ヘル・オブ・ザ・リビング・デッド』を放つという一生贋モノを貫いたイタリアの鉄人であるのだが、本作では『エイリアン2』の筋立てをまんま借用し、アジア人に対する嫌悪感剥き出しにモンゴロイドゾンビと白人特殊部隊の死闘を描いている。
 とりあえず、白人役者がゾンビを蹴る際あからさまに遠慮してる。そりゃそうだ。アジアでロケしている以上、お茶汲みや弁当手配も現地のスタッフが担当しだだろう。色々便宜を図ってもらえなくなるモンな。そんな雑事まで垣間見せられる観客はいい面の皮だが。
 特殊部隊はゾンビ島に上陸の際、全員足元ばかり見て誰もあたりを警戒しない。敵地に侵入後も大声で叫びながら行軍(手信号でも同時に指示を・・・)するなど勇壮極まりない。ドアが開かないとなれば「ファック!ファックオープン」と口汚く罵る猛者どもだ。
 ゾンビの数/メイクに関しては頭部爆裂(ま、お約束として)があったので一安心。
 『エイリアン2』の筋流用だと書いたが、原典ではバスケスと中尉が演じてた自爆シーンはハゲとデブの男同士が再演してました。あと装甲車は只のハイエースでした。