A DIVER

hellbeyond2010-01-22

 引き続き予告編の作業。


 耳栓(ヘッドフォン)をして深く、先の更にその先を目指して潜る。画と画の均衡を計り、時には音楽でその液体をかき混ぜ、その渦巻きの中に浮かび上がってくるグルーブをとらえようともがく。
 この液体の中にいると強く感じる。
 私にとって大事な人々がこの液体を通して自分に触れていてくれること。
 彼らがそれぞれの場所で自分の時間を生きていてくれること。
 それがとてつもなく嬉しい。
 まわりとくらべて自分の動きが緩慢に感じられようとも、息継ぎのために水面と深淵を行き来しながら、この液体の中で生きていく。