ルールはありませんでした

hellbeyond2010-01-23

 メアリー・ランバート監督による『ルール:封印された都市伝説』を観る。
 アーヴァン・レジェンドをテーマとしたシリーズ三作目だが、限られたコミュニティの中で展開するための閉塞感(雪景色がそれを更に顕著に)が完全に都市伝説の面白さ、コワさを封じてしまっている。あっそうか。副題って「封印された都市伝説」だっけか。
 いずれにしろ作り手が全力で取り組んでない恐怖映画なんて誰の心も動かせないんだよ。もとよりこのジャンルは「ながら観」観客が多いんだから。・・・『ペット・セメタリー』シリーズの物憂げなジュブナイル感って、この監督のもとにはもう舞い降りないのかな。


 同様にダリオ・アルジェントの『オペラ座の怪人』にも吹いた。ジュリアン・サンズってこんなに普通のオッサンだっけ?カッコよくないなあ。
 また勘違いしてるようなのでアルジェントに言いたいが、これは怪人映画であり、怪奇映画である。
 よって、不思議なことや「怪人」は、当たり前に起こるように/いるように撮っちゃ駄目なんだよ。
 観客は驚きに来てるんだから・・・。それはこんなほとんどの観客が物語の進行を了解した上で観る作品でも外しちゃ駄目でしょ。分かって騙されに来る人たちを馬鹿にしちゃ駄目。
 ま、近年白痴化がとまらない監督の作品だからこれ以上は言わないが。