糞の上に糞が乗る。

hellbeyond2012-01-15

 渋谷のゲオが50円レンタルをやっていることを知り、ツタヤではどうもレンタルするに至らなかった作品群をまとめてレンタルすることに。


 期待の新作『新・トレマーズ』、本ブログでも褒めた『ブラディ・ヴァンパイア』のオブロウィッツ監督作品『キラー・シャーク』(洋題『ハンマーヘッド』)、ダカスコス主演の『エイリアンVSエイリアン インベージョン』、SF大作『ゲーマー』など。しかし好事魔多し。そのどれもが御糞である。
 知人とよく話すことであるのだが、いまどき映画くらいじゃないだろうか。ここまで極端なやっつけ仕事がそのメディアの表舞台に並んでしまうのは。もう新作B級は借りない、何度も申し上げたその誓いを破って借りてきたのにこの体たらくである。
 どのように糞か、どうしたらここまで糞にならなかったのか・・・を語る・・・そういった今後映画製作を志す方々の役に立ちえる反面教師的な役割すら担わせられない(これら作品から得られる教訓は唯一つ。「やる気が無いなら作るな」だけだ)本物の屑がここ10年で驚異的に本数を伸ばしつつある。
 映画の死は近いのか。
 これまで厳粛で中立的、かつ映画技術的な眼による批評を避けてきたジャンル映画ファンたちにとっては厳しい市況であるとは言える。


 今日の画像は、理屈抜きに「好き」な作品。しかしこの「理屈抜きに」という言葉に逃げず、どのような映画的技法がこの作品を自分にとっての至高作品としているのかを語らなければいけないのだ。自分は。