Not of this world

hellbeyond2012-02-15

 本日は、
 『葬儀人 アンダーテイカー』のチラシ、ポスターが仕上がってきた。・・・エクストリームリークール!早速ゆうばりに送りました。
 公式ホームページの試験版が上がってきた。これまたグレイト!刺激されて新しいHPアイディアがポロポロと。
 世界最大の映画情報サイト、IMDbに『葬儀人 アンダーテイカー』を登録申請。これが受諾されれば、世界的にプロモートが可能となる。


 上記の通りのいろいろな動きをしつつ、中古屋で見るたびに気になっていた『フレディの悪夢』Vol.1を鑑賞。
 このビデオには2話収録されており、監督はトビー・フーパーと『天使とデート』のトム・マクローリン。(世間的には天使とデートでも自分的には『スティーブン・キング ブロス』の・・・だ)
 これはまだ彼が才気走った若者だった当時の監督作品。それだけあって、シリーズのお決まり描写をだらだらと工夫無く繰り返したフーパー版「フレディ誕生の巻」より、フレディは出ないが田舎町を逃げ出そうともがく若者の故郷に対する嫌悪感が見事にケレン味ある恐怖描写として結実した第二話のほうが数段面白い。後半主人公が変わるという意味不明の展開、落ちのないラストで台無しにはなるものの、フーパーによる一話目の印象を拭い去るだけのパワーはあった。予算のない中で悪夢描写を面白く見せるには?という工夫がふんだんに盛り込まれている。いや、過度な描写、唐突な演出が許される悪夢描写こそ、低予算でも見応えのある恐怖を演出する土壌なのだ。我が心の『Beyond the Dream's Door』がそうだったように。
 また、第二話からつくオープニングタイトルも、エルム街シリーズの雰囲気を上手く凝縮していた。
 ・・・とここまで褒めたものの、決してVol.2に手が伸びるほどのものではない。きっとここから先は映画のスピンオフ的話と、「悪夢」描写をちょっとはさんでタイトルに嘘の無いよう取り繕った苦しい物語が交互に続くのだろう。
 TVシリーズに絶対必要な「話しを追う面白さ」はなく、一話一話全く別の味が楽しめるオムニバスの旨みも薄い。
 なるほど、未DVD化ね。


 また、酷い邦題だが『水の中のつぼみ』はとても女性マンガ的なレイアウト、リズムが楽しめる小品だった。ときどきこういう、俳優の表情を追う作品を見るとはっとさせられる。映画を見せるってこういうことだ。すくなくとも自分にとっては。
 同様の意味で、最近『サイレンサー』のヘレン・ミレンのカッコよさにもヤられた。グッディングJr.とヘレン・ミレンの殺し屋コンビ。ジャケットでピンと来たヴィジュアル的相性は見事に図に当たり、二人が同時に画面内に居るカットは全て、このままこのカットをずっと見ていたいというほどの至福感に溢れていたのだった。