ジェイムス・ホーナーの音とは思えぬ

hellbeyond2012-02-17

 『世界侵略;ロサンゼルス決戦』を観る。
 冒頭の畳み掛けるパニックの奔流には、感情をわしづかみにされて涙まで流したのに。後半〜クライマックスはご都合主義の嵐、偶然が勝利に関与しすぎ。唐突に敵の弾に当たらなくなる主人公たちにもイラつく。それって差別じゃね。
 また、作り手として最悪なのは、前半徹底していた「兵士の視点」を後半うやむやにしたこと。これで-50点だわ。お前ら。ラストの「グッドモーニング!」には痺れたが・・・。


 『アポカリプト』を観て、久々に、それこそ10年ぶりくらいに、我を忘れる映画鑑賞体験をした。観客をその場に「臨場」させること。それこそ、娯楽映画が到達できる一番の高み。
 それに、うっすらと現状のメインストリーム映画界への挑戦状まで滲ませたのなら、本当に言うことない。
 その構造は、そういえば『天空の城ラピュタ』も同じだったなあ。