あの時のキス
ゆうばり上映前日である・・・。
一緒に映画祭期間を行脚してくれた友人を映画上映会場に残し、一足先に宿に戻る。風呂と夕食をササッと済ませ、落ち着いたところで明日の予行練習。
周到すぎるのかもしれないが、上がり症の上に喋り下手なのでしょうがないのだ。しかも見栄っ張りでもあるからして、本当にたちが悪いと我ながら思う。ううむ。
ファンタと名がつく以上、ジャンル作品で魅力があったものの紹介を。
『a taste of kiss』。
SFである。趣味のよいCGと、絶妙に抑制された作り手の感情。
禁欲的なまでに、分かりやすいオマージュを排した姿勢・・・これが特に素晴らしい。自主映画だろうが何だろうが、観客が本当に望むものは、監督自信の頭の中から出てきた原風景なのだ(ナンなら原液といってもいい)。
2時間近い長尺もあまり気にならない。
お勧めである。