He knows you are alone

hellbeyond2009-12-03

 予定していた次の仕事は、断った。ということは、不安は的中したということである。予算・スケジュールがない上に監督が腑甲斐ない作品・・・わかっていて手を出すほど馬鹿ではない。
 今現在進行している某国営局子供番組内ショートドラマシリーズも、崩壊寸前の予算とスケジュールで走るダイ・ハードと化している。
 ま、こちらの会社には、いつか監督として世話になるかもしれない。助監督チーフとしての能力を見せておく理由は十分にある。


 その作品の参考にキューブリックの『シャイニング』を久しぶりに観る。そしてその凄まじい迫力に打ちのめされた。この威圧感の端緒は、自分が幼少時に見た印象をそのまま持って鑑賞に臨んだことだろうか?それを確かめるため、近々初見の相方と再見することにする。幸い彼女がこの作品に関心を示していることもあるので。
 この作品と『ペット・セメタリー』は、思い返せる限り私が子供時分に最初に観た「心に重いしこりを残す心霊映画」である。他にも『サンゲリア』『悪魔の棲む家PART3』などで夜のトイレ行が地獄のハイウェイと化したが、ま、この二本の影響力には比するべくもない。
 このような幼少期のトラウマ作品(再見することを躊躇するほど恐ろしかった映画―言い換えれば現実生活への影響が心配になるほどの純度を持った恐怖描写への忌避感が、特殊効果やアクティブな恐怖描写の麻薬的面白さに勝った作品)について、近々レビューしたいと思っている。